SHARQと当社はサウディアラビアへの貢献事業として、Higher Institute for Plastics Fabrication(HIPF)の設立を主導しました。
HIPFは高校卒業生を対象にプラスチック加工の理論と技術を教える2年制の職業訓練学校で、1学年定員300名にて2007年9月に開校し、2021年12月までに2,300名以上が卒業しました。職業訓練の質を高めるために、当社はHIPF設立当初より20名以上の日本人専門家を派遣しております。
当社では、シャルク社製品の安定販売に注力するとともに、シャルク社の安全安定操業が継続するように、株主やシャルク社と関係の深い各社の御協力の下、技術面からの各種支援を行っています。日本の技術者との情報交換、シャルク社若手エンジニアの育成を目的とした日本での技術研修プログラムの実施や日本人エンジニアの派遣などを通じて、シャルク社の技術レベルの向上、安全意識の高揚など大きな成果をあげています。
2002年以来、定期的に日本とサウディアラビアとの間で交互に実施している技術者の情報交換で、オレフィン、エチレングリコール、ポリエチレン、設備技術などのエンジニアが互いのプラントを訪問し、プロセスや運転、環境安全、品質管理など多岐にわたる分野で問題点を洗い出し、解決法について議論しています。
中堅エンジニアを対象にして、より専門性を重視した研修も開始しました。現在までに、コンプレッサー、タービンについてプロセスエンジニア向けとメカニカルエンジニア向けの2コースを実施しています。
シャルク社の要請にこたえる形で、日本人のベテランエンジニアを現地に派遣し、現地で問題点の解決に向けた検討を行うとともに、サウディアラビア人エンジニアの指導員としても日々活躍しています。
そのほかにも、シャルク社内で選抜された優秀社員 “Men of SHARQ” 数名を2004年以来定期的に日本に招聘し、化学プラントや自動車工場の見学、日本文化に触れる機会を設け、日本をより深く知ってもらうようプログラムを実施しています。過去に招聘されたメンバーは、シャルク社の中でも重要なポジションで活躍しています。